九大地熱・火山研究報告は、九州大学に設置されている国際協力事業団の国際集団研修コース「地熱エネルギーと環境科学」におけるカントリーレポートおよび九重地域を中心とする地熱・火山地域に関する調査研究報告等を掲載しております。

本研究報告は、第9号まで刊行された「九大地熱研究報告」を、第10号から改称したものです。「九大地熱研究報告」は、第1号(1992年から第6号(1997年)までは工学部附属地熱開発センターを発行母体として刊行してまいりましたが、組織変更に伴い第7号(1998年)から第9号(2000年)までは地球資源システム工学専攻エネルギー資源工学講座が発行母体を務めてまいりました。そして、平成13年4月に工学研究院に新たに「九重地熱・火山研究観測ステーション」が設置されたため、第10号からは「九重地熱・火山研究観測ステーション」を発行母体として、引き続き刊行することに致しました。現象の理解さらには地熱エネルギーの利用促進に貢献することを目指しております。また、同時に皆様方におかれましても本報告が有用な情報となることを心より期待しているところであり、掲載内容に関してご意見等頂けましたら誠に幸いです。

なお、第11号より表紙を一新し、地熱発電所(表表紙)と九重火山(裏表紙)に変え、研究対象である「地熱」と「火山」をより明確に表現致しました。また、当ステーションを基地とする九州の地熱地域・火山地域での研究観測結果(2002年1月−2002年12月)を紹介することに致しました。今回は、観測結果の概要のみを掲載しておりますが、今後はより詳細な観測結果を提示し、充実させていきたいと考えております。

第11号より各論文のPDFファイルを見ることができます。各論文を見るためにはAcrobat Readerが必要です。